行政保健師になるには、原則として「看護師免許」と「保健師免許」を取得し、都道府県や市区町村などが実施する採用試験に合格する必要があります。
保健師に なりたい人病院での看護師経験が必須とは限らないんだね。



新卒・既卒のどちらにも応募できる募集があるよ。
ただし、受験資格や年齢要件、試験科目、採用時期は自治体ごとに異なります。
この記事では、行政保健師として現場を経験してきた立場から、資格の取り方、求人の探し方、採用試験の内容、合格後の流れまでを順番に解説します。



この記事で全体を把握しよう!
行政保健師になるには?必要な資格と就職までの4ステップ


行政保健師になるまでの基本的な流れは、①看護師・保健師の免許を取得する(見込みを得る)、②自治体の求人を探す、③自治体の採用試験を受ける、④採用試験に合格する、の4段階です。
学生の場合は、保健師国家試験の前に自治体の採用試験を受けることになります。



資格取得と就職活動を別々に考えず、早めに全体の日程を把握しておくことが大切!
ステップ1|看護師免許・保健師免許を取得する
行政保健師として働くには、保健師免許が必要です。
保健師免許は、保健師国家試験と看護師国家試験の両方に合格する必要があります。
主な進路は、看護師と保健師の受験資格を得られる4年制大学で学ぶ方法と、看護師の基礎教育を終えた後に1年以上の保健師養成課程へ進む方法です。



保健師養成課程のある専門学校や大学院とか?



それに加えて、4年生大学への編入などもあるよ。
大学によっては、入学した全員が保健師課程を履修できるわけではなく、学内選考や定員が設けられています。
ステップ2|働きたい自治体の募集情報と受験資格を確認する
保健師免許を取得できる見込みが立ったら、自治体の採用情報を探します。
確認先は、都道府県・市区町村の公式サイト、人事委員会の採用ページ、自治体の広報です。



早期枠っていうのもあるんだね。



年齢、経験年数などで、受けられる試験が異なってくるよ。
学生向けの試験は国家試験より前に実施されるため、「免許取得見込み」で受験できる募集を探します。
一方、経験者枠では一定年数の職務経験を求められる場合があります。



「自治体名 保健師 採用」「自治体名 職員採用 保健師」などで検索!
ステップ3|自治体の採用試験(公務員試験)を受ける
行政保健師の採用試験は、全国共通ではありません。
具体的には以下の内容があります。
| 試験 | 内容 |
|---|---|
| 基礎能力検査 | 教養試験、SPIなど |
| 専門試験 | 保健師の専門知識など |
| 小論文 | 小論文、作文など |
| 面接 | 個別面接、集団討論など |
正職員であっても、専門試験のみの自治体などもあります。



東京都の特別区の保健師採用は、専門試験のみとなっているよ。



試験へのハードルが下がってチャンスだね!
※年度や採用区分によって試験内容が変わることもあります。
最初に募集要項から試験科目と配点を確認し、自分の受験先に必要な対策へ時間を配分しましょう。
筆記試験がない自治体でも、面接では自治体研究、保健師としての判断、住民や関係機関との調整力が見られます。



希望自治体の課題をホームページや広報誌から掴んでおこう。
ステップ4|合格後の手続きを行い、行政保健師として就職する
最終合格後は、意向確認、健康診断、必要書類の提出などを経て採用されます。
自治体によっては、最終合格者を採用候補者名簿に登載したうえで採用者を決定します。
「最終合格」と「採用」の扱いは募集要項で確認してください。



採用までに課題のある自治体もあるよ。
免許取得見込みで合格した人は、指定された期限までに看護師・保健師の国家試験に合格し、免許の申請を行います。
期限までに免許を取得できない場合は採用されないことがあるため、採用試験後も国家試験対策を続ける必要があります。



国家試験に落ちたら、公務員試験に受かってても水の泡…



実際に、国家試験に落ちて採用されなった人が居たよ。
【現在の状況別】行政保健師を目指すために必要な準備


必要な準備は、現在持っている資格や在学状況によって変わります。
遠回りを防ぐために、まず「保健師国家試験の受験資格があるか」と「希望する自治体へいつ応募できるか」を確認しましょう。
高校生・これから進学する人|保健師を目指せる学校・課程を選ぶ
高校生や進学前の人は、看護師と保健師の両方の受験資格を目指せる学校を調べます。
4年制大学であっても、保健師課程を設置していない場合や、入学後の選抜に合格した学生だけが履修できる場合があります。



保健師免許も取得したい人が多い場合は、選抜になるんだね。



今は保健師に興味がなくても将来のために持っておくという人も多いから、競争率は高くなりがち。
学校案内では、保健師課程の定員、選抜時期、選抜方法、実習地域、過去の国家試験合格実績を確認してください。
行政保健師を目指すなら、公衆衛生看護学や地域実習の内容、自治体への就職支援も比較材料になります。



偏差値だけでなく、保健師免許が取れるかどうか確認!
看護学生|保健師課程の履修条件と採用試験の日程を確認する
看護学生は、在籍校で保健師課程を履修できる条件を早めに確認します。
成績、面接、志望理由などによる学内選考がある場合は、その準備も必要です。



国家試験のダブル試験に加えて、公務員試験の勉強は大変だね。



卒論や実習もあるから、早くから計画的に進めよう!
自治体の採用試験は、実習や卒業研究、国家試験対策と時期が重なることがあります。
希望地域の前年度日程を調べ、出願、筆記試験、面接、国家試験までを一つのカレンダーにまとめると動きやすくなります。



前年度と同じ日程になるとは限らないから、最新情報を定期的に確認!
看護師免許のみを持つ人|保健師国家試験の受験資格を得られる進学先を調べる
看護師免許のみを持つ人は、保健師学校・養成所や大学などで、所定の保健師教育を修める必要があります。
厚生労働大臣または文部科学大臣が指定する課程かどうかを確認し、修了後に保健師国家試験の受験資格を得られる進学先を選びます。



実習があるから、正社員を続けるのは難しいね。



アルバイトをしながら勉強する人もいるよ。
通学期間、学費、実習日程、仕事との両立、奨学金を比較してください。
名称が似ていても、国家試験の受験資格につながらない講座があります。
「保健師について学べるか」ではなく、「保健師国家試験の受験資格を取得できるか」を学校へ直接確認することが重要です。



学校のホームページから資料を取り寄せよう!
保健師免許を持つ人|応募できる自治体を探して採用試験の準備を始める
すでに保健師免許を持っている人は、受験できる自治体の洗い出しから始めます。
新卒区分だけでなく、一般枠、社会人経験者枠、任期付職員、会計年度任用職員の募集も確認しましょう。



保健師経験がなくても大丈夫かな?



看護師経験も面接では武器になるよ!
ただし、経験者枠は職務経験の年数や内容が細かく指定されることがあります。
自分の経歴が要件を満たすか曖昧な場合は、自己判断せず採用担当へ問い合わせるのが確実です。
行政保健師とは?仕事内容・役割・働く場所をわかりやすく解説


行政保健師とは、都道府県や市区町村などの自治体に所属し、地域住民の健康を支える保健師です。



病気になった人への支援だけじゃないんだね。



病気の予防、生活環境の改善、地域全体の健康課題への対策まで幅広いよ。
行政保健師の仕事は、家庭訪問や健康相談のように住民と直接関わる業務と、統計や相談記録から地域の課題を分析し、事業や施策をつくる業務の両方があります。
この二つをつなぐことが、行政で働く保健師の大きな特徴です。
行政保健師の仕事内容・業務内容
主な業務分野には、母子保健、成人・高齢者保健、精神保健、感染症対策、難病支援、障害福祉、生活困窮者支援、虐待予防、健康づくり、災害時の健康支援などがあります。



幅広いね。



配属先によって、担当する年齢層や制度は大きく変わるよ!
具体的には、乳幼児健診、家庭訪問、健康相談、保健指導、ケース会議、関係機関との連絡調整、教室や講演会の企画、統計の集計、事業評価、計画策定などです。
一人の相談者を支援する力だけでなく、複数の関係者をつなぎ、地域の仕組みを整える力が求められます。
行政保健師の役割|住民支援と地域の健康づくり
行政保健師の役割は、目の前の住民の困りごとを解決するだけではありません。
個別支援で見えてきた共通の課題を地域全体の問題として捉え、予防活動や新しい事業、関係機関との連携体制へつなげます。
たとえば、同じ地域で孤立した子育て家庭からの相談が増えていれば、家庭訪問だけで終わらせず、相談の入り口や親同士がつながる場を見直します。
このように「個人を見る視点」と「地域を見る視点」を行き来することが、行政保健師の専門性です。
行政保健師はどこで働く?|都道府県・市町村・政令指定都市(中核市)・特別区の違い


市町村の保健師は、住民に最も身近な立場で、母子保健、健診、介護予防、健康相談などを担当することが多いです。



住民に最も近い存在だよ!
都道府県の保健師は、保健所などで感染症、難病、精神保健、健康危機管理を担当するほか、市町村への技術支援、広域調整、人材育成にも関わります。



複数の市町村にまたがる課題を扱う点が特徴。
政令指定都市や中核市、特別区などは、市区町村として住民に身近なサービスを行いながら、保健所を設置して専門的な公衆衛生業務も担います。
ただし、実際の組織や担当範囲は自治体によって異なります。
行政保健師と産業保健師・学校保健師・看護師の違い


行政保健師の主な対象は地域住民で、自治体の制度や地域資源を使いながら健康課題へ働きかけます。
産業保健師は企業などで従業員の健康管理、メンタルヘルス、復職支援、職場環境の改善に関わります。



学校や大学などで働く保健師は、学生・教職員への健康相談や健康管理を担うんだね。



学校に配置される「養護教諭」は、保健師とは異なる免許・制度だよ。
看護師は医療機関などで、治療を受ける人への療養上の世話や診療の補助を担うことが中心です。
保健師は予防と生活支援を軸に、個人・家族から集団・地域までを対象にします。
行政保健師の給料・勤務時間・異動|就職前に確認したい働き方


行政保健師の待遇は、自治体の給与条例や採用区分によって決まります。
同じ保健師でも、勤務先、年齢、職歴、扶養・住居・通勤などの手当によって支給額は異なります。



受験先の初任給例と勤務条件を確認しよう!
行政保健師の平均年収・給料・手取り
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」が令和7年賃金構造基本統計調査を基に示す保健師全体の全国平均年収は551万4,000円、平均年齢は42.4歳です。
ただし、この数字は行政保健師だけを集計したものではなく、経験年数の長い人も含むため、新卒の想定年収としては使えません。



行政保健師の初任給は、各自治体の採用案内や給与条例で確認できるよ。
手取り額は税金や共済組合掛金などを差し引いた後の金額なので、額面の8割という目安だけでなく、自分の条件で考えましょう。
勤務時間・残業・休日
多くの配属先は平日の日中勤務が中心ですが、自治体や部署によって勤務時間は異なります。



時間外勤務や休日出勤が発生することもあるの?



地域行事、選挙事務、災害対応、感染症対応などは休日出勤もあるよ。
残業の多さは、繁忙期、担当地区、配属部署、人員体制で変わります。
募集要項だけでは分からない部分もあるため、説明会や職員との質問会などで、通常期と繁忙期の働き方、代休制度、時差勤務や育児支援制度を確認すると安心です。
配属先・異動・転勤の範囲
正規職員として採用されると、保健部門だけでなく、福祉、子育て、高齢者、障害、企画、人事などへ異動する可能性があります。
保健師としての専門性を生かしながら、数年ごとに担当分野や地域が変わる自治体もあります。



都道府県は複数の保健所や本庁を持つため、広い範囲で転勤する可能性があるよ。
市町村でも支所や保健センター間の異動があります。
新卒と経験者採用で給料は違う?
職務経験がある人は、自治体の基準に基づいて前歴が初任給へ加算されることがあります。
ただし、民間病院での看護師経験がすべて同じ割合で換算されるとは限りません。



雇用形態や勤務時間、仕事内容によって扱いが異なるよ。
行政保健師の求人はどこで探す?受験する自治体の決め方


行政保健師の求人は、一般的な転職サイトにすべて掲載されるわけではありません。
最も確実なのは、自治体の公式サイトを定期的に確認することです。
自治体の公式サイトで募集要項・採用日程を確認する
まず、希望する自治体の「職員採用」「人事委員会」「保健師採用」のページを確認します。



「自治体名 保健師 採用 令和○年度」と検索するんだよね!



必ず公式サイトへ進んでね!
募集は年1回とは限りません。
欠員や採用計画によって、年度途中に追加募集が出ることもあります。
興味のある自治体を一覧にし、採用ページをブックマークして、週1回程度確認すると見落としを減らせます。
年齢制限・免許取得見込み・職務経験などの受験資格を確認する
募集要項では、生年月日の範囲、保健師免許を取得済みか取得見込みか、職務経験の年数、欠格条項などを確認します。



同じ自治体でも、一般枠と社会人経験者枠では条件が異なるよ。
「看護師として3年以上」のような要件がある場合は、休職期間や非常勤勤務が年数に含まれるかも確認が必要です。
正規職員・任期付職員・会計年度任用職員の募集を見分ける


正規職員は、原則として任期を定めずに採用され、異動や昇任を含めた長期的な人材育成の対象になります。
任期付職員は、一定期間の業務や代替要員などとして、期限を定めて採用される職員です。
会計年度任用職員は、一会計年度内を任期とする一般職の地方公務員で、フルタイムとパートタイムがあります。
更新の扱い、勤務日数、社会保険、賞与、担当業務は募集ごとに異なります。
仕事内容・配属先・通勤・異動の範囲で受験先を比較する
受験先は知名度だけでなく、自分が取り組みたい分野と生活条件の両面から選びます。



母子保健に関心があっても、採用後の配属が希望どおりになるとは限らないんだね。



どの分野にも関心を持ちながら、自治体が抱える健康課題を調べておくことが大切!
比較するときは、採用人数、初任地、異動範囲、通勤時間、住宅費、研修体制、保健師の配置人数を一覧にします。
併願するときは試験日程と準備の負担を確認する
行政保健師の採用試験は併願できます。
ただし、一次・二次試験の日程が重なる場合や、自治体ごとに提出書類や試験科目が異なる場合があります。



受験数を増やしすぎると、自治体研究や面接対策が浅くなる点に注意!
第一志望、同じ地域の候補、日程が異なる候補に分け、無理なく準備できる数へ絞りましょう。
行政保健師の採用試験では何が出る?試験内容と難易度


採用試験の難易度は、採用人数、応募者数、試験方式によって大きく変わります。
「行政保健師は倍率が高い」と一括りにせず、受験先の過去の実施結果と自分が対策すべき科目を確認することが重要です。
保健師国家試験と自治体の採用試験の違い
保健師国家試験は、保健師免許を得るための全国共通試験です。
一方、自治体の採用試験は、その自治体の職員を選ぶための試験であり、両者は別物です。



国家試験に受かれば、そのまま行政保健師になれるわけではないんだね。



公務員試験の合格が必要だよ。
第112回保健師国家試験の合格率は全体87.1%、新卒者89.9%でした。
教養試験・SPIなどの基礎能力検査・専門試験
教養試験では、文章理解、数的処理、判断推理、資料解釈、社会科学、自然科学などが出題されることがあります。
SPIなどの基礎能力検査を使う自治体も増えています。
専門試験では、公衆衛生看護学、疫学、保健統計、保健医療福祉行政などが中心です。



教養もSPIも専門試験も、全部対策しないといけないの?



全部が課されるわけではないよ。
小論文・作文・面接・集団討論
小論文や作文では、地域の健康課題、少子高齢化、孤立、災害、感染症、虐待予防、関係機関との連携などが題材になります。
知識を並べるだけでなく、課題の背景、行政の役割、保健師としてできることを筋道立てて書く力が必要です。
面接では、志望動機、自治体を選んだ理由、実習や仕事で学んだこと、困難な場面への対応、チームで働いた経験などが聞かれます。



集団討論は、たくさん発言できる人が有利なのかな?



発言量だけではなく、内容や周りへの配慮など様々なポイントがあるよ。
行政保健師の過去問と試験科目の確認方法
過去問や例題は、自治体の採用サイト、人事委員会、情報公開窓口で確認します。
問題そのものは非公開でも、出題分野、試験時間、問題数、作文テーマが公開されている場合があります。
自治体独自の過去問が少ないときは、地方公務員試験の教養問題、保健師国家試験、公衆衛生・保健医療福祉行政の教材を使います。



自治体の過去問が見つからないときは、国家試験の勉強だけでも大丈夫?



国家試験の知識は役立つけれど、それだけでは数的処理や自治体研究、面接の準備は足りないよ。
採用倍率は募集人数・受験者数・合格者数とあわせて見る



去年の倍率が高いと、受ける前から不安になるね。



採用予定が「若干名」だと、受験者が数人変わるだけで倍率も大きく動くよ。
一例として、福岡市が公表した令和7年度上級行政技術・保健師の実施状況では、保健師は43人が受験し、9人が最終合格、競争率は4.8倍でした。
これは一つの自治体・年度の結果であり、全国の平均ではありません。
複数年度の採用人数と試験方式の変化を合わせて見ましょう。
行政保健師の採用試験対策|勉強方法・志望動機・面接


合格のためには、筆記試験と人物試験を並行して準備します。
行政保健師は、専門知識だけでなく、住民の話を聴く力、組織で協働する力、地域課題を施策へつなげる視点も評価されます。
行政保健師の勉強はいつから?試験日から逆算して計画を立てる
教養・専門の筆記試験がある場合は、できれば試験の6か月以上前に出題範囲を確認し、苦手分野から始めます。
SPIと面接が中心であっても、3か月程度は確保し、問題形式と時間配分に慣れておくと安心です。
必要な期間は基礎力と生活状況で変わるため、過去問を一度解いて決めましょう。



学生は実習もあるし、予定どおりに勉強できるか心配。



出願締切や試験日、実習・国家試験の日程をカレンダーに書き出そう。
志望動機の書き方と例文|「なぜ保健師・なぜ行政・なぜこの自治体」を整理する
志望動機は、①保健師を目指したきっかけ、②行政で実現したいこと、③その自治体を選ぶ理由、④自分の経験をどう生かすか、の順で整理します。



「地域住民の健康に貢献したい」だけだと、志望動機として弱いかな?



その思いに加えて「なぜこの自治体なのか」が伝わるといいね。
例文は次のとおりです。
課題や経験は、自分と受験先に合う内容へ置き換えてください。
実際に経験していないことや、計画に書かれていない施策を無理に加える必要はありません。
教養試験・SPI・過去問の勉強方法
教養試験は、数的処理や判断推理など、解き方を知ると伸びやすい分野から反復します。
法制度や統計は改正されるため、古い教材だけに頼らないようにします。
SPIは、受検方式と出題範囲を確認し、制限時間内に解く練習をします。



何冊も教材をこなすより、1冊を反復して学習しよう!
専門試験の勉強方法
専門試験は、保健師国家試験の知識を土台に、制度の目的、対象、実施主体を整理してください。
公衆衛生看護学を軸に、保健医療福祉行政論・疫学・保健統計学を学習しましょう。
小論文対策|地域の健康課題と行政保健師の役割を整理する
小論文は、「現状と課題」「原因」「行政としての対策」「保健師の役割」「まとめ」の順に書くと論理を組み立てやすくなります。
個別支援だけでなく、地域診断、予防、関係機関との連携、住民参加、事業評価の視点を入れましょう。
週に1本を目安に、時間を計って書き、第三者に読んでもらいます。
誤字脱字だけでなく、問いに答えているか、根拠のない断定がないか、実行可能な提案かを確認してください。
受験自治体の健康増進計画や地域福祉計画を読んでおくと、具体性が高まります。
面接で聞かれること・逆質問|実習・仕事の経験と自治体の課題を結び付ける



面接は筆記試験に受かった後に設定されていることが多いよ。
面接では、「なぜ看護師ではなく保健師か」「なぜ行政か」「なぜこの自治体か」が一貫しているかを確認されます。
ほかにも、強み・弱み、失敗から学んだこと、意見が異なる相手との関わり、ストレス対処、希望外の配属への考えなどが聞かれます。
回答は結論から話し、具体的な経験、そこで取った行動、学んだこと、行政保健師としての生かし方へつなげます。



面接の最後に「質問はありますか」と聞かれたら、何を聞けばいい?



新人保健師の相談体制や、入庁後の担当の決まり方など、働く姿を具体的に考えた質問がいいね。
行政保健師の採用試験に合格・不合格になった後の行動


結果が出た後も、必要な手続きや次の応募があります。
合格した人は採用条件を確認し、不合格だった人は結果を分解して、次の機会へつなげましょう。
合格後|採用手続きと免許取得期限を確認する
合格通知が届いたら、提出書類、健康診断、意向確認、採用予定日、免許証の提出期限を確認します。
返送期限が短いこともあるため、通知を受け取れる住所と連絡先を最新にしておきましょう。
免許取得見込みで受験した人は、国家試験の合格後に免許申請を行います。
登録済証明書を含め、何をいつまでに提出するかは自治体へ確認してください。
引っ越しが必要な場合は、住居、通勤手段、保育園などの準備も早めに進めます。
就職前|新人教育・相談体制・配属先を確認する
就職前には、集合研修、保健師の専門研修、プリセプターや相談担当者の有無を確認します。
配属先が決まったら、担当分野の制度や自治体の計画を読み、地域の人口構成や健康課題を把握しておくと、仕事へ入りやすくなります。



就職するまでに、制度や仕事の進め方を全部覚えないといけないのかな。



最初から全部を覚える必要はないよ。
不合格・落ちた場合|結果を振り返り、追加募集や翌年度受験を検討する
不合格だった場合は、筆記、論文、面接のどこに課題があったかを整理します。
自治体が成績開示を行っていれば、申請方法と期間を確認してください。
面接は、質問と自分の回答を忘れないうちに書き出し、志望動機の具体性や回答の長さを見直します。
任期付職員や会計年度任用職員として働くことも選択肢です。
非正規の経験が正規採用を保証するわけではありませんが、地域保健の実務を知り、自分の適性を確かめる機会になります。



不合格だったら、もう行政保健師になるのは難しいのかな。



年度途中の追加募集や近隣自治体、翌年度の受験も選択肢だよ。
行政保健師になるには?よくある質問


行政保健師を目指す人からよく聞かれる疑問に答えます。
最終的な応募可否は、受験する年度の募集要項を基準に判断してください。
看護師として働いた経験がなくても行政保健師になれる?
看護師としての実務経験がなくても、保健師免許を取得し、受験資格を満たしていれば応募できる自治体はあります。
看護系大学から新卒で行政保健師になる人もいます。



臨床経験がないと、面接で話せることが少なそう。



実習やアルバイト、ボランティア、学内活動の経験も振り返ってみよう。
30代・40代からでも行政保健師を目指せる?
30代・40代でも、年齢要件を満たす募集や社会人経験者枠であれば目指せます。
年齢上限を設けていない、または比較的広い年齢層が受験できる自治体もありますが、条件は自治体と年度で異なります。



これまでの社会人経験も、アピールに使えるんだね。



調整力や説明力、業務改善、後輩育成などは強みになるよ。
保健師免許を取得してからブランクがあっても応募できる?
ブランクがあっても、募集要項で実務経験を必須としていなければ応募できる場合があります。
免許取得からの年数だけで一律に不利になるとは限りません。



ブランクがある間に、知識が古くなっていないか心配。



最新の自治体計画や厚生労働省の資料、国家試験の参考書などで、制度や統計を確認しよう。
働きながら・子育てをしながら採用試験の準備はできる?



まとまった勉強時間が取れない日が多いんだよね。



仕事や子育てを続けながら目指すこともできるよ。
試験科目を確認し、合否への影響が大きい分野から優先してください。
家族には、試験日と面接日だけでなく、直前期に必要な協力も共有します。
複数の自治体を受験する場合は、移動時間や有給休暇の残日数も含めて計画しましょう。
住んでいる地域以外の自治体にも応募できる?
現在住んでいる地域以外の自治体にも、募集要項の条件を満たせば応募できる場合が一般的です。
ただし、採用後の居住条件や災害時の参集条件などが示されていることもあるため、確認が必要です。
実際に訪問できる場合は、交通、生活環境、公共施設も確認しておくと志望理由に現実味が出ます。



地元ではない自治体だと、志望理由をどう伝えればいいかな?



「なぜこの自治体か」を、健康課題や施策、規模、保健師活動の特徴と、自分の経験・関心を結び付けて伝えよう。
まとめ|行政保健師になるには資格確認と自治体の求人探しから始めよう
行政保健師になるには、看護師・保健師の両方の免許を取得し、自治体の採用試験に合格することが基本です。
ただし、保健師課程の履修条件、応募資格、試験科目、採用後の働き方は、学校や自治体によって異なります。



やることが整理できたよ。



今の資格と応募条件を確かめて、希望する自治体の募集要項を見てみよう。
- 現在の資格と、保健師国家試験の受験資格を確認する
- 希望する自治体の採用ページで、最新の募集要項を確認する
- 試験日から逆算し、筆記・小論文・面接の準備を始める
最初から受験先を一つに絞る必要はありません。
いくつかの自治体を比べることで、自分が取り組みたい保健活動と、希望する働き方が見えやすくなります。
資格取得までの段階にいる人も、すでに免許を持つ人も、まずは今できる一歩を具体的な予定に変えていきましょう。








